え?本を読んで無いのに読書家に?『バーナード嬢曰く。』
漫画に限らず、本読んでますか? どうも漫画大好きハクライト(@hakuraito00)です。
漫画よりも小説の方が良く読むって方、多いと思います。
「面白い小説を読みたいんだけど、何から読んだらいいのか分からない!」
そんな方に是非紹介したい漫画が、今回の作品です。
作:施川ユウキ先生
『バーナード嬢曰く。』
『バーナード嬢曰く。』簡単3行あらすじ
町田さわ子は、いかにして本を読まずに読書家ぶれるかを考える女子高生。
そんな彼女の周りは、SFオタクの神林、シャーロキアンの長谷川さん、少し斜めな読書家遠藤など個性的な読書家が集う。
読書の在り方について語り合う、読書家コメディ!
掲載紙情報!
2012年2月号から2013年3月号まで、「電撃コミックジャパン」さんで連載。その後、2013年5月号に、「月刊Comic REX」さんに掲載、2014年1月号より、同誌で連載再開となります。
2019年3月現在、四巻まで発売しております。
ちなみに『バーナード嬢』の元ネタはこの人らしい。
有名な劇作家らしいけど、私は全く知らなかった。(勉強不足でお恥ずかしい)
読書家って、よく分からないけどなんか格好いい
たまにいらっしゃいますよね、知的でスマートで、とにかく格好いい人。そう言う人が休憩時間とかに、ふっと文庫本とかを捲っているじゃないですか。
ああ、知的だな、格好いいな。きっと沢山読んだ本の教養が、あの人をそう見せているんだろうなぁ。
メチャメチャ本読んでる人って、なんか格好いいですよね。
ああ、自分もああ言う格好いい人になりたい、でもああ言う格好いい人になる為に読む本って、一体どれだけ必要なんだ?
そもそも、格好いい人になりたいって理由で本を読み漁るなんて、めちゃめちゃ格好悪いくないか?(嗚呼、自問自答)
どれから読んだらいいの!
何がどんな話なの!
どれが面白いの!
どう面白いの!
どれが自分に合ってる作品なの!
分かんない事が多すぎてもう何が分かんないのか分かんなくなって来た!
誰か!
誰か教えてくれ!
そんな人が居ましたら、ちょっと落ち着いて、この漫画を手にとって、次に何を読むかの指標として読んでもらうのもいいんじゃないでしょうか?
この漫画を手にとって、レッツ読書ライフ!
え? 本を読んで無いのに読書家に?
とにかくね、漫画好きにもは色んな読み手の人がいると思うんですけど、絵よりもストーリーを重視しているって人も多いと思うわけですよ。
普段は漫画しか読まないけど、いつかは『太宰』や『芥川』などの古典にも手を出してみたい。
でもそのいつかっていつ来るの?
今かな? 今でしょ! いや、今じゃないでしょ!?
そもそも、古典的名作多すぎでしょ!
本作『バーナード嬢曰く。』は、ページを捲るたびに濃厚で重厚な読書体験の嵐に圧倒される。
一冊読み終わる頃には、ナメた読書態度を上から馬鹿にしてた町田さわ子の気持ちと完全にシンクロ!
そんなナメたさわ子(と読者達)に飛び交う、読書感に対する名言の嵐!
「人に影響を与えられる本っていうのは毒になろうとも薬になろうともそれだけで貴重な財産なんだ!」
「読了後生き方が変わるくらいどっぷり作品世界に浸からないと濃厚で価値のある読書体験は得られないんだよ」
「てゆーか他人からどう見られるかとか意識して読書すんな!」
なんか格好いい人になりたいとか言って、本当にすいませんでした。(反省)
登場してくるのは日本の作品、海外作品問わず沢山登場します。
ですのでどんな本が紹介されてるかは是非実際に読んで貰うとして、ここではもう少し施川ユウキ先生とはどんな作品を他に書いていらっしゃるのかに、触れてみたいと思います。
曰く、施川ユウキ先生とは?
柔らかく可愛らしい絵のタッチと、少しアンバランスな重めの作風、施川先生の魅力を端的に言うなら、心臓を優しく握り潰される快感を味わわせてくれる作家です。
例えば、
世界に一人の女の子と、一匹の猫と、一体の『オンノジ』だけが存在する、穏やかな静謐を描いた物語。
『オンノジ』
不死の姉弟に育てられた少女ミラ。自分だけが成長する彼女を通し、成長とは、死とは、生きるとは何なのかを問い掛ける。
『銀河の死なない子供たちへ』
個人的にはこの辺りがおすすめです。ギャグも多く描いておりますが、私はノスタルジックを強く進めていくスタイルです。
そして実は別名義で『ハジメ』さんと言う漫画原作者もやってらっしゃるそうです。
蟻の足をむしろうとするとさ どうやっても胴体部分が切れちゃうんだ 神様の設計ミスじゃないかな
『少年Y』
こちらは普段の施川先生の作品とは違い、残酷なデスゲーム物ですが、多彩なジャンルを描ける施川先生の可能性を見ることが出来る作品です。
漫画家さんと言う存在を、私は本当に尊敬しています。もしかしたら施川先生は、自分の本当に書きたい作品と言うのは、こちらの系統なのかもしれません。
自分の画風と作風が合わない悩みと言うのは、相当な物なのかもしれません。別名義で書いているので知らない人も多いでしょうが、確かに先生の絵のタッチは、この作品には合わないでしょう。
そう、絵柄の悩み、それは施川先生のエッセイ本のタイトルからも分かります。
『え!? 絵が下手なのに漫画家に?』
こちらが、施川先生のコミックエッセイ『え!? 絵が下手なのに漫画家に?』です。
確かに、凄い上手い絵を描くなぁ、と言う感じではありませんよね(笑)
これもおすすめです。施川先生がどう言う生き方をしてきたのか、そして、これだけの作品を描けるだけの読書量を重ねてきた真面目な人なんだなと、良く分かるコミックエッセイです。
ってか普通、エッセイ本のタイトルに、絵が下手なのにとかって付けますか?
施川先生のお人柄故の、タイトルだと思います。
そう言えば、絵と作風が違い過ぎて、ギャグマンガしか描けない漫画家が他にも居たと言う噂を、ジャンプ漫画で見たことがありましたな。
いやぁ、なんでしたっけね~。
気のせいだったかもしれませんね。
と言う訳で、今回紹介致しましたのは、
作:施川ユウキ先生
『バーナード嬢曰く。』でした。
それでは皆様素敵な読書ライフを!
ハクライト(@hakuraito00)でした!