オタクを名乗る覚悟はあるか?『げんしけん』
突然ですが皆さん! オタクですか?
どうも漫画大好き、ハクライト(@hakuraito00)です。
漫画好きと答えた貴方、貴方は自分の事を『オタク』だと、自信を持って言えますか?
今日は、そんな覚悟に満ちた人々の漫画を紹介します。
作:木尾士目先生
『げんしけん』
『げんしけん』簡単3行あらすじ
都内にある椎応大学には「現代視覚文化研究会」略して『げんしけん』と言うオタクの巣窟のサークルがあった。
オタクを隠していた主人公の笹原は、げんしけんに足を踏み入れるが、個性派揃いの先輩達の洗礼を受け、自らの考えを改めていく。
自分の好きな物にひたすらに情熱を燃やす、青春ストーリー。
掲載紙情報!
2002年6月号より、講談社「月刊アフタヌーン」にて2006年7月号まで連載、この時は、9巻で一時完結。
その後、『げんしけん 二代目』として、2010年12月号から、同じく「月刊アフタヌーン」にて、2016年10月号まで連載。この時のコミックスは12巻。
初代、二代目合わせて、全21巻です。
大事な事はいつだって、漫画が教えてくれた!
漫画の事しか書いていないブログ見に来て下さるくらいだから、漫画が嫌いどころか、寧ろ大好きな人ばかりだと信じております。
私も含め、私の周りの友人もそりゃあ、漫画・アニメ・ゲーム好きが多数なんですが、彼ら彼女らの、漫画やアニメにかける情熱って、凄まじい物がありますよね。
そのあまり、色々な物を犠牲にしてまで、情熱を捧げる、なんて不器用、そして愛おしい。
だけど、彼らが何か人生において、困難な局面に直面した時、きっと今までに彼らが情熱を捧げて来た数多の漫画達が、彼らを支えてくれると信じてやみません。
不器用な情熱の言葉の裏にある、本当に伝えたい想い
『オタク』と言う単語は、かつては一種の偏見と共に向けられていた言葉でした。私も学生時代、深く話が出来る仲間と言うのはそれ程多くなく、それこそオタクなんて自身を名乗ろうものなら嘲笑の的になる事は避けられないだろうと。
今でこそ、オタクという単語はある一定の知名度を得ましたが、そんな現在でも、げんしけんの登場人物が、オタクである事を誇る事の素晴らしさを強く感じます。
それは彼らが、オタクに対する偏見から自らを理論武装する為に沢山の言葉を使い、その全てが、自分達の信じている
『本当に好きな物を、本当に好きだと言っている』
つまり、ひたすらに本音を重ねている部分にあると思います。
オタクの方、非オタの方、どちらも構いません。
敢えて問おう!
君に、心から大好きな物を
「大好きだ!」
と叫ぶ勇気はありますか?
「君はあの時、ハナゲが出てたんだ!」
『げんしけん』と言う作品は、漫画を好きだと言う同士には一度は読んでいただきたい、大おすすめの作品ですが、その中でも、絶対的に欠かす事の出来ないこちらの名言。
「君はあの時、ハナゲが出てたんだ!」
漫画史に燦然と輝き続けるであろう。名言でございます。
この発言をしたのは『斑目晴信』
主人公笹原の先輩であり、とにかくひたすら考察や感想を語りたい、語るオタク。本作の最重要キーパーソンです。
この表紙の子が斑目君です。
彼があの発言を如何にして言う事になったか、私としては、是非この感動を共有していただきたいです。
いや、勿論色々な意見ありますよ。周囲を全く説明していない状態でこの台詞を熱く語り過ぎて、非オタの友達に、
「御前に斑目の気持ちの何が分かるんだ! 斑目が、どんな気持ちで! どうしてこの言葉を選んだのか分かるのか! 分かんないだろ! 分かってくれよ! むしろ分かれ!」
と、ファミレスで叫びそうになったの、いい思い出です。
『いい最終回だった』
先ほど記載をしました、通称『ハナゲ回』の正式タイトルは、14巻(二代目の伍)80話の
『いい最終回だった』
と言う回です。
いい最終回だった、と言う表現は一時期ニコニコなどで流行った表現で、「もうこれで終わっても文句が無い程の素晴らしい内容だった」と言う、賛辞として送られるものです(大抵の場合、本当には最終回ではありません)
その名の通り、二度目の連載まで続いた、斑目晴信と言う少年の恋物語は、ここで一先ず終わりを告げる事で、『げんしけん』と言う作品は、主人公をくるくると変えながら
オタクの権化であり代表でもある、斑目を追い続ける作品。
であることが分かります。
げんしけんを通しで読んでいる人なら、きっと共感してくれるでしょう。私はこの言葉を聞くたびに、涙が止まらない程熱い気持ちになります。(鼻毛で感動!)
不器用でも熱い情熱さえあれば、言葉がいくら不恰好だとしても、いくらでも思いは伝わるんだと教えてくれました。
そう、この斑目や、他のオタク達もそうでしょう。
一度連載が完結し、10巻目以降は「二代目」としてスタートしたり、アニメ化も三度されたり(二代目の一期? それともげんしけんの3期? なんて、アニメ本編でもネタにされておりますが)それだけ沢山の人の指示があった事からだと思います。
2代目(10巻)以降は主人公がバトンタッチ。
主人公だった笹原から、最初は問題児としてげんしけんに入ったのに、その後結局げんしけんの会長にまで上り詰めた荻上さん。そんな彼女の元に、今まで男オタクの巣窟だったげんしけんに、女の子やら男の娘やらが入ってきたりします。作品も、女性向けのBL作品などを多く取り扱うようにもなり、今まで以上に幅広いオタクの受け皿になってくれる作品となっております。
ちなみに、斑目好きならこちらもチェック!
「Spotted Flower」
もしもあの斑目と、あの咲さんが結婚していたら、と言うイフの世界の話です(名言はされてないですけど、これ否定する人居ないだろ)ニヤニヤしますよ。
ちなみに
「Spotted」=斑の
「Flower」=花
と言う意味ですから、斑目君と、咲さんにはピッタリのタイトルですね。
と言う訳で、今回紹介させて頂きましたのは、
作:木尾士目先生
『げんしけん』でした。
では、今回はこの辺で!
ハクライトでした!